2022/01/24
中古車を売却するなら、下取りよりも買取業者で売却するほうがお得であるという考えが定着した感がありますが、それでは、中古車買取業者は、何故に下取りよりも高額な査定をすることができるのでしょうか。また、買取業者の利益の出る仕組みとはどのようになっているのでしょうか。中古車買取業者の査定額が下取りよりも有利なケースが多いのは、買取業者がそれだけ有利に転売しているからです。つまり、顧客から買い取った金額よりもより高い金額で素早く転売できる業者が、高い査定額を提供することができる業者であると言えます。
通常のディーラーによる下取りの場合には、ディーラーは転売を目的としている業者ではなく、あくまで新車販売を目的としていますので、転売するのにも時間やコストが掛かることになります。これに対して、買取業者の場合には、転売を目的として買取しますので、オークションなどを利用して素早く転売することで、コストも時間もかけずに利益を上げることができるというわけです。同じ中古車でも人気車や程度の良い車の場合には、素早く転売することができますのでそれだけ高い査定額を出すことが可能となります。逆に、人気のない車や程度の良くない車の場合には、転売するのに時間がかかることになります。
こうなると、車は大きいので場所代がかかりますし、管理するのにもコストが掛かりますので、転売できたとしても利益は薄いものとなります。このため、直ぐに転売できそうな車の場合には、それだけ高い査定額が提示されることになるのです。